1LDKにこだわった注文住宅の事例
ここでは、注文住宅を検討中の方に、1LDKのメリットやデメリット、1LDKにこだわる際のポイント・注意点などについてまとめています。
1LDK
注文住宅において1LDKの間取りを選ぶ世帯は、極めて少数派です。ただし、1LDKには、他の間取りにはない様々なメリットがあることも事実。夫婦二人暮らしならば、1LDKでも特に問題なく生活をしていくことができるでしょう。ここでは、1LDKの注文住宅のメリットやデメリット、1LDKの住宅を検討するうえでのポイントや注意点、1LDKの注文住宅を建てた方の体験談などをご紹介します。
1LDKの注文住宅の施工事例
フリーダムアーキテクツ
1LDKの施工事例として、まずは管理人が家づくりをお願いすることにしたフローダムアーキテクツの家を見てみましょう。1LDKであるにも関わらず、とてもゆとりのある空間を実現しています。
1LDKとは思えない広々空間を実現したローコスト住宅
(https://www.freedom.co.jp/architects/)
特徴:
限られた土地の中に、スタイリッシュでモダンな2階建て1LDKを実現。駐車スペースも確保していることから、外観的には狭小地である印象を与えません。屋内に入ると広々としたLDK。キッチンにはカウンターと充分な収納を設けるなど、家事のしやすさにも配慮されていることが分かります。屋上スペースも設けたことから、実際に利用できる面積は3階建てと同じ。家庭菜園やバーベキューなどにも十分な広さの屋上です。坪単価52万円のローコスト住宅。
施工場所:神奈川県横浜市
間取り:2階建て1LDK
建築費用合計(本体価格):1907万円(坪単価52万円)
※その他の費用
・外構工事費用…144万円
・設計費用…13~15%
※施工時期・施工エリアによって金額が異なります。
建築費用内訳 | |||
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仮設工事 | 40万円 | 基礎工事 | 150万円 |
石・タイル工事 | 60万円 | 防水工事 | 15万円 |
本体工事 | 550万円 | 板金・屋根工事 | 56万円 |
金物工事 | 40万円 | 外壁工事 | 8万円 |
建具工事 | 231万円 | 塗装工事 | 46万円 |
内装工事 | 56万円 | 雑工事 | 78万円 |
設備工事 | 387万円 | 諸経費 | 190万円 |
ナイス株式会社
1LDKの施工事例の2つ目として、全国展開する大手からナイスの家を見てみましょう。コンパクトで2人暮らしにちょうどいい住宅です。ちなみにナイスは、長期優良住宅で有名な会社。
高齢世帯が暮らしやすいバリアフリーの平屋1LDK住宅
(http://www.nice-home.jp/product/hiraya/)
特徴:
2人暮らしにちょうどいい平屋1LDKの住まい。コンパクトながらも品のある外観が特徴的な邸宅です。1LDKとは言ってもLDKの広さは20畳。またLDKの隣に設置された主寝室は9畳の広さを持つなど、屋内は決して狭い印象ではありません。機能性に優れたシステムキッチンや、入り口から屋内への続くバリアフリー設計など、高齢の2人暮らしでも安心して住み続けられる設計も実現。特にバリアフリー設計については、回遊型動線の確保や引き戸による室内扉など、高齢世帯が暮らしやすい住宅にこだわりました。採光も意識した、とても明るい邸宅です。
平屋1LDK
建築費用合計:不明
建築面積 | 65.83㎡ (約19.9坪) |
階建て | 平屋 |
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玄関入り | 北入り | 間口 | 5.75間 × 3.5間 |
LDK広さ | 約20畳 | 主寝室広さ | 約9畳 |
その他 | 長期優良住宅/耐震強度1.5倍/ECO住宅/システムキッチン/バリアフリー設計 |
株式会社 アイ建築工房
1LDKの施工事例として、次にアイ建築工房の家を見てみます。延床面積12坪の小さな平屋ですが、必要な機能性は十分に完備。価格の安さに注目してください。
必要最小限の機能性を凝縮した809万円の平屋住宅
特徴:
延床面積12坪という最低限の住宅スペースの中に、生活に必要な空間と機能性を十分に実現した住宅です。LDKの定義は「リビング・ダイニング・キッチンが一体化した8畳以上の空間」ですが、こちらの住宅では、それよりやや広い9畳のLDKスペースを確保。生活機能の利便性を考慮し、リビングダイニングに対し、キッチンを半分の広さ(3畳)ほど確保しました。ホール前に1ヶ所、洋室に2ヵ所の収納を設置。2人暮らしであれば、余りある十分な収納量です。住みやすさを追求したコンパクトなこの住宅の価格は、本体のみで809万円。同じ土地で住み替えを検討する高齢のご夫婦には、間取りも価格も理想的な家となるのではないでしょうか?
平屋1LDK
建築費用合計(本体価格):809万円
延床面積 | 39.75㎡(12坪) | 階建て | 平屋 |
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玄関入り | 南入り | LDK広さ | 9畳 |
洋室広さ | 4.5畳 | 収納 | 3ヵ所 |
アーキビジョン21
1LDKの施工事例として、アーキビジョン21の家をご紹介します。アーキビジョン21は、北海道千歳市にある工務店。創業以来一貫して「エコロジー建築」を追求している会社です。
ダイナミックな吹き抜けで広々した印象の空間を演出
(https://madori.archi21.co.jp/)
特徴:
北海道という寒冷の地にふさわしい、レンガの風合いを強調した温かみのある外観。屋内には明るい木材をふんだんに採用し、家全体が自然に包まれる安心感を表現しています。設計の特徴の一つが、1階と2階をつなぐダイナミックな吹き抜け。吹き抜けから覗く天井高の効果で、屋内は広々とした印象に仕上がっています。採光を意識した点も、この住宅の特徴。家中に自然の光が差し込むよう、随所に設計士の工夫が施されています。差し込んだ光で生まれた屋内の温熱は、三層窓が逃がしません。冬でも快適に住むことができる北海道ならではの住宅です。
施工場所:北海道(2012年4月施工)
間取り:2階建て1LDK
建築費用:不明
延床面積 | 29.1坪 (デッキ含む) |
階建て | 2階建て |
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LDK広さ | 20.8畳 | 主寝室広さ | 7.7畳 |
その他 | 木製デッキ/吹き抜け構造/書斎スペース(2階)/フリーススペース(2階)/稼働式収納(寝室)/木製三層窓 |
1LDKの特徴
1LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンが合体した8帖以上の空間と、加えて1つの居室を持つ間取りのこと。リビングとは「居間」、ダイニングとは「食堂」、キッチンとは「台所」を指します。なお、リビング・ダイニング・キッチンが事実上合体していたとしても、その空間が8帖未満の場合には、LDKではなくDKと呼びます。
1LDKの間取りにおいては、LDK部分を食事やくつろぎの空間とし、もう一つの居室を寝室とする形式が一般的。夫婦二人暮らしの場合、実用的には1LDKでも無理なく生活をすることができます。
1LDKのメリットとデメリット
注文住宅の大半は3LDK以上ですが、単身世帯にとってみれば、2LDKや3LDKの間取りが、かえって不便になることもあります。その観点から、あえて1LDKの注文住宅を建てる人もいるようです。1LDKは狭いという印象もありますが、LDKの広さを十分に確保すれば、生活するうえで決して狭い空間でもありません。
1LDKの注文住宅のメリットとデメリットを見てみましょう。
1LDKのメリット
- 一人暮らしには最適な間取り
- 一人暮らしの世帯にとっては、LDKと寝室があれば、あとは特に部屋は不要です。よって、1LDKはとても空間となるでしょう。一人暮らし世帯にとって、2LDKや3LDKは必要なく、むしろ掃除の手間が増えるなど生活が不便になる可能性があります。
- 生活導線が楽になる
- 1LDKの場合、調理、掃除、移動などの生活導線がとても楽になります。効率的な生活空間になり、ストレスがたまりません。
- 布団を敷くならば無垢の床素材を
- ベッドではなく布団を敷きたい場合は、床を無垢材にします。新建材を使うと、布団の湿気等が原因で床にカビが生えてしまうことがあります。
- 建築費用が安めになる可能性がある
- 例外を除いて、1LDKの間取りで注文住宅を建てた場合、2LDKや3LDKの注文住宅に比べ、敷地面積や延床面積が狭くなります。その分、土地代や建築費用も安く済むでしょう。
1LDKのデメリット
- 家族が増えたときに不便
- 生涯一人暮らしを貫くつもりでも、何らかのきっかけで結婚にいたる可能性はあります。結婚すれば、子供が産まれる可能性もあります。子供が1人ならば、かろうじて1LDKでも暮らしていけると思いますが、子供が2人になると、1LDKでは様々な不便さを感じることでしょう。
- 来客を宿泊させる場所に困る
- 家族が増えなかったとしても、親族や友人、同僚など、一時的に来客が訪れて宿泊することがあるかも知れません。複数人の来客があった際、LDK以外に一部屋しかなければ、寝室の確保に困る可能性があります。
1LDKにこだわる上でのポイントや注意点
- なるべくLDKを広めにする
- たとえ一人暮らしであったとしても、1LDKの間取りに心理的な狭さを感じることがあるでしょう。寝室は狭くても不便ではないので、その分、できる限りLDKを広めに取ったほうが良いでしょう。
- 家族が増えることも想定する
- 実用的な面だけで言えば、夫婦二人暮らしまでならば、1LDKでも不足はありません。ただし、将来的に子供が産まれた場合、間違いなく部屋の数が不足します。リフォームで部屋を増やすことは可能ですが、多額の費用がかかることは避けられません。1LDKの注文住宅を検討する際には、将来のこともしっかりと見据えたうえで「本当に1LDKで良いかどうか」を、専門家の意見も参考にしつつ、よく考えてみましょう。
- 防犯対策をしっかりと行なう
- 一階をLDK、2階を寝室や浴室等を設ける構造であれば良いのですが、平屋で1LDKの場合は、生活空間がすべて一階部分になります。監視カメラやセンサーライトの設置、窓へのフィルムの設置など、十分な防犯対策を行なうことをお勧めします。
1LDKにこだわって家を建てた方の体験談
- 壁をなくして広々した1LDKに
- 子供たちを広々とした空間で伸びやかに育てたいという方針があり、あえて壁をなくして1LDKの注文住宅を建てました。二世帯住宅という事情もあったのですが、壁の代わりにスライドドアを設置したので、不便はありません。電気代が月1万円以下で済んでいます。