注文住宅だからできる、人気のオプションの費用
注文住宅のプランを検討していると、色々なオプションが気になるけど、費用はどのくらい?
せっかく注文住宅だから、もっとこだわりたい
注文住宅を建てる機会は、おそらく一生に1度の人が多いのではないでしょうか。長く住む家は一生ものの買い物だからこそ、こだわる箇所にはしっかりこだわりたいものです。 様々なオプション設備のその1つで、こんなリビングにしたい、あんなキッチンにしたいという理想もあることでしょう。でも、それらの理想を全部叶えるのは、費用的にも困難です。ここで紹介する人気のオプションをチェックすることで、費用の目安や、予算調整の参考になればと思います。
リビングの人気オプション
造作棚 約20万円〜
リビングの壁と一体化した造作棚は、調和の取れたデザインや耐震性の高さから人気のあるオプションです。棚なんて後で購入してもよいのでは、と思われがちですが、市販品だと寸法が合わず隙間ができてしまいます。また地震時の転倒防止金具は、見栄えのよいものではありません。扉付きキャビネットや棚の強度にこだわると価格はあがってゆきますが、シンプルな棚だけの造作棚なら、思ったより低価格で仕上がることもあります。
床暖房 約30万円〜
足元からじんわりと暖かさが伝わる床暖房も、人気のオプションです。エアコンに比べて室内の温度差ができにくいという特徴があります。後でホットカーペットを購入してもよいのですが、床暖房は低温火傷を起こしにくいというメリットもあります。ホットカーペットに必要なコンセントが不要なのも、小さなメリットです。
ペット専用ドア 約1万円〜
猫や小型犬向けに、ドアに潜り戸をつける方もいらっしゃいます。ペットの出入り用に少し隙間を開けておくのは、冷暖房効率も悪くなるし、だらしないイメージもあります。注文住宅新築時なら、建具にちょっと工夫するだけで統一感のあるペット専用出入り口を作ることができます。
キッチン・ダイニングの人気オプション
パントリー 約15万円〜
保存食や食器の収納に便利なパントリーがあれば、キッチンの収納力も上がり、見た目もすっきりさせることができます。1畳弱のスペースに棚と間仕切りドアをつけて、およそ15万円ほどになります。節約するなら、新築時はスペースだけ確保しておき、棚はDIY、扉はカーテンを利用するなどすれば、もっと安く導入することもできます。
ビルトインオーブン 約35万円〜
キッチンの作業スペースを有効にとれる、見栄えがスッキリするなどの理由で、ビルトインオーブンも人気があります。工事費が10万円、オーブンが25万円として約35万円としていますが、オーブンの価格によって上下します。オーブンや食器洗い機などすぐには導入しない、という選択もありますが、ガスや水回り、200V電源などは、新築時に用意しておかないと、後の工事は大きな費用がかかります。
寝室の人気オプション
ウォークインクローゼット 約20万円〜
服や靴などの整理収納に活躍するウォークインクローゼットは、収納に便利なだけでなく、洋服も選びやすくなるので、時短にもつながります。スペースを作る費用が15万円、棚や鏡などの設備に5万円と見積もっています。こちらもパントリー同様、DIYで頑張ったり、扉を安価なものを選べば、費用の調整もできます。
その他、人気のオプション
室内の仕切り 約2万円〜
将来的に、間取りを変更したくなるときの備えとして、あらかじめ仕切りを用意しておきます。子供の個室を用意するときなどに活躍してくれます。
宅配ボックス 7万円〜
通販の利用が増加傾向の昨今、宅配ボックスは便利なオプションです。ボックス自体の価格が7万円前後で別途工事費用がかかります。
ウッドデッキ 30万円〜
休日のランチをウッドデッキで取ったり、子供と水遊びしたり、ウッドデッキは生活に様々な楽しみを提供してくれます。リビングと同じ高さで設営すれば、一体感のある広々とした空間にもなります。ウッドデッキの設置と木材の腐食処理を合わせて、30万円と見積もっています。ただ、ウッドデッキはメンテナンスも必要で、定期的にもコストがかかるオプション設備です。これもDIYで作れないことはありません。本格的なキットも販売されているので、そちらを検討してもよいでしょう。
総評・オプションは要不要をしっかり見極めて
注文住宅の計画時に、人気の高いオプションとその費用について紹介しました。あれもこれもと選ぶことはできないので、大切なのは取捨選択です。こだわり度で決めるのもよいのですが、後からでは難しいもの、代用手段がないものを優先して考えてもよいでしょう。スペースが必要なパントリーやウォークインクローゼットは、後から設置するのはまず無理です。でも、そこですっぱり諦めるのでなく、一部DIYを取り入れてみる、扉のグレードを下げたり、カーテンで代用したりする、などの工夫で費用を安くすることもできます。
もう1つ、後回しにできないのが配管設備が必要なものです。ガス、水道、コンセントを後から増やすのは大きな費用がかかる場合もあります。設備自体は先送りにしても、あらかじめ将来に備えた配管を考えておくといった調整も必要かもしれません。
じっくり検討して、必要なオプションを見極めましょう。