クラシックスタイル・ヨーロピアンスタイルの注文住宅
ヨーロッパ風のデザインを取り入れた注文住宅を建てるポイントを解説しています。
クラシックスタイルの住宅とは
クラシックスタイルの例(山川設計)
https://www.yamakawa-design.net/lp01/?gclid=Cj0KCQjw5arMBRDzARIsAAqmJewldDYgGW5phZi8yJxbEFUIe1lUqJ2SO5htZmzjV_JjPAzpXYY3F6EaAg5_EALw_wcB
住宅でクラシックスタイルと言った場合、19世紀以前にヨーロッパで主流だった建築様式、ルネサンス・バロック・ロココ調などの古典的な意匠を取り入れた、重厚で華やかなスタイルを指します。レンガ造りの洋館に憧れた人も多いのではないでしょうか。ここでは現代的な建築にクラシックなエッセンスを取り入れるポイントを中心に解説しています。
クラシックスタイルの施工事例
曲線美が光る邸宅
(https://www.yamakawa-design.co.jp/case/グランドピアノが似合うエレガントな空間「曲線/)
施工場所:東京都
建築費合計:記載なし
特徴:
アイアンの美しいゲートをくぐると、玄関までの長いアプローチが続きます。アプローチを抜けると円形の玄関ポーチと美しい建物、そして大きなアーチが邸宅の立派さを強調してくれるでしょう。玄関ホールは吹き抜けになっており、開放的な印象を与えます。その奥には応接間が連なり、応接間からは庭園を眺められるので待っているときも飽きさせません。またリビングにはグランドピアノが置かれており、居室の雰囲気にもフィットしています。さらに3階のテラスにはジャグジーが設置され、人の目を気にせずのんびりとリラックスできるでしょう。
イタリアをイメージして設計
(https://sankaido.com/2016/04/05/施工事例19/)
施工場所:記載なし
建築費合計:記載なし
特徴:
真四角の建物ではなく、屋根の中央部分や窓枠にはアーチをデザインすることで、直線と曲線が絶妙なバランスを描きます。また色遣いなど重厚さを感じさせ、ヨーロッパらしいシンメトリーの美しさが際立っているでしょう。リビングは本物のレンガやタイルを使用することで、アクセントに。また壁に沿って収納できるスペースを配置することで、家具を置く必要もなくスッキリとしたリビングを作ることができます。リビングとダイニングスペースはタイルとフローリングを使い分けることでメリハリも。細部にまでイタリアの文化を取り入れることで、本物の邸宅に完成しています。
無垢材だからこその味わい
(https://www.muku.co.jp/construction/048.html)
施工場所:埼玉県さいたま市
建築費合計:記載なし
特徴:
外観は優雅さを感じるヨーロピアンなデザインになっており、レンガタイルを施した外壁など個性的な印象に。中に入れば、たくさんの無垢材を使用した空間が広がります。木材特有の香りに包みこまれ、癒されるでしょう。とくに自慢したくなる箇所がキッチン。既製品のシステムキッチンを木製のパネルに作り替え、オリジナルのキッチンに生まれ変わっています。そのためキッチンも無垢材の空間に溶け込み、違和感もありません。ほかにもタイル張りの化粧台など見どころが沢山。さすが注文住宅ならではのナチュラルな邸宅になっています。
ホワイトで統一された住宅
(https://www.alnethome.com/jirei/95/)
施工場所:記載なし
建築費合計:記載なし
特徴:
ホワイトをメインカラーとした外壁に、ブラックの屋根が引き締めるデザインになっています。室内もホワイト系で統一されており、家具や階段なども全てホワイト一色です。キッチンからはリビングや玄関、2階部分まで見ることができ、家族の存在を身近に感じられるはず。また和室も設置されていますが、雰囲気が全くことなりシックで落ち着いた空間に。子供たちの昼寝スペースとしても活用できるなど寛げる空間になっています。室内の随所にアーチがデザインされており、お姫様のお城のような柔らかな印象を与えてくれるでしょう。
クラシックスタイル・ヨーロピアンスタイルの注文住宅のポイントは?
ここではクラシックスタイル、ヨーロピアンスタイルとまとめていますが、実際はこの2つのスタイルのニュアンスは異なります。どちらもヨーロッパ発祥の洋風の建築デザインを指しますが、クラシックはイギリスやフランスなど西ヨーロッパの古典的で重厚な建築にならったスタイルを指し、ヨーロピアンと言った場合、イタリアやスペインなど南ヨーロッパの瀟洒で開放感のある住宅をイメージしたスタイルを示すことが多いようです。
クラシックスタイルは主にゴシックやロココなどの古典様式を取り入れており、レンガや石、マホガニー材などを用いた濃い暗めの色調と、細部の凝った装飾や意匠などによって、どっしりとした重厚感を感じさせるのが特徴です。いっぽうヨーロピアンスタイルは、白亜(白い外壁)に黒いアイアンの門扉などの明るくコントラストの強い外観、陽光と風をふんだんに取り入れる開放的な構造などの特徴があります。
ひとくちにヨーロッパ風の建築といっても、対照的と言って良いほど雰囲気が異なっているので、なるべく多くの建築事例を見て目指すスタイルを絞り込んでいく必要があります。
クラシックスタイルの住宅のキーワード
- パティオ
- スペイン語で中庭を指します。床にタイルやモザイクを施し、噴水や植木などを配置して南欧風に演出した中庭が主ですが、日本の洋風住宅では中庭を広くパティオと呼ぶ場合も多いです。
- パーゴラ(ぶどう棚)
- 庭やテラスに設置する、日よけなどに用いられる棚で、ぶどうだけに限らず、ツタや藤などのつる性植物をからませて使います。最近ではキウイをからませることもあります。
- ドーマー(ドーマーウィンドウ、屋根窓)
- 屋根から突き出している三角屋根の窓を指します。屋根裏部屋を作る場合の採光として使われますが、屋根裏を利用しない場合でも飾りとして作られる場合があります。
- チムニー(煙突)
- ヨーロッパの住宅の煙突は本来、暖炉の排気のために取り付けられたものですが、日本では洋風住宅の外観の装飾として形だけの煙突を取り付けることもあります。
- サンルーム(コンサバトリー)
- 日光を多く採り入れるために作るガラス張りの部屋。リビングと連続して設置されることが多く、ガラスを開閉できるタイプの場合はウッドデッキなどのテラスと組み合わせて、オープンリビングとして使われることもあります。
- アルコーブ
- 壁の一部を凹ませて作ったくぼみ状の部分。小さなサイズのアルコーブには飾り机や花瓶などを飾るスペースに、大きいサイズのアルコーブは中庭(坪庭)として活用されることがあります。壁材などのコストが増し、高い施工技術が求められます。
- スタッコ
- もともとはイタリアで生まれた化粧漆喰を指す言葉ですが、現代ではセメントやモルタルの壁の表面に、コテやローラーを使ってデコボコに仕上げる塗装装飾を指します。南ヨーロッパ風の演出に使われています。
- テラゾー
- 人工大理石の一種で、大理石や花こう岩を粉砕した粉を樹脂などと混ぜ固め、磨き上げて作ります。天然の大理石よりも低価格で耐久性も高く、床材や壁材に使われています。床材の場合、はだしで歩くと冷たく、また落とした物が壊れやすいので、リビングなどより廊下に使われることが多いようです。
- リビング階段、室内階段
- 映画のワンシーンのような「洋館の大広間の階段」でなくても、室内に階段を設置することにより、広々とした開放感が演出できます。テイストを問わず人気のリビング階段ですが、クラシックスタイルで取り入れるならば、手すりをデコラティブにしたり、階段をカーブさせたりすることで、ヨーロピアンスタイルが出来上がります。吹き抜けと併用するとさらに開放感を演出できますが、冷暖房が効きにくくなるというデメリットもあります
- アイアン
- アイアン(Iron)つまり鉄素材を上手に取り入れることで、クラシックなヨーロピアンテイストを効果的に演出することができます。黒いアイアン素材は白壁や煉瓦などと相性が良く、装飾的な図形を組み合わせたアイアンレースの柵や門扉は「洋館」の代名詞とも言えるでしょう。門扉、表札、階段の手すりなどの作り付け要素だけでなく、ベッドや照明などのインテリアもアイアンで統一すると、ヨーロッパのホテルのような雰囲気が作れます。
- ステンドグラス
- 着色硝子のピースを使う本物のステンドグラスでなくても、窓の装飾や照明にステンドグラスを使う事により、よりクラシックで重厚な雰囲気が作り出せます。意外なところでは、明かり取りの小さな窓にステンドグラスを使えば、外から家の中が見えにくくなるので、プライバシーを守ることができるというメリットもあります。
- アーチ型天井(ヴォールト)、円天井(ドーム天井)
- アーチ型天井や円天井は、主に教会などのヨーロッパ建築で使われていた様式です。空間の拡がりで荘厳な雰囲気が出せますが、現代の住宅ではそのまま使われることはほとんどありません。間仕切りなどのアクセントとして部分的にアーチ型を取り入れると、曲線で表情がついて優しい空間が演出できます。
- コートハウス
- もとはヨーロッパの様式で、建物や塀で囲まれた中庭をもつ建物を指します。中庭は外から見えないので、プライバシーを保ちながら屋外の光や風を取り入れることができます。開放感と防犯上のメリットが両立できるので、都市部に向いた様式です。
- トグルスイッチ
- 照明そのものをクラシックにするだけでなく、オン・オフスイッチという細部までクラシカルにしたい人には、つまみを上下させるトグルスイッチもおすすめです。真鍮製のトグルスイッチを漆喰の壁に取り付ければ、クラシックな雰囲気に。トグルスイッチは付けられないけれど味気ないスイッチプレートはイヤという人には、陶器のスイッチプレートカバーを使うという手もおすすめです。
- 西洋瓦(洋瓦)
- 文字通り、ヨーロッパで屋根を葺くのに使われていた瓦で、「フランス瓦」と「スペイン瓦」があります。人気なのは南欧、主にスペインで使われている、半円型で丸みのあるウロコのような「スペイン瓦(S型瓦)」でしょう。経年変化で生まれる色合いも魅力のひとつですが、新築でも最初から古く見えるように加工しているものがあります
クラシックスタイルで建てるならおすすめの注文住宅業者
山川設計
公式サイト:http://www.yamakawa-design.co.jp/
華やかなクラシックスタイルが希望なら検討すべし
一級建築士・山川幹生氏が率いる山川設計は、創業20年以上を数える人気設計事務所です。数多くの有名建築を手がけてきた山川氏は、個人の住宅でも施主の難しい希望も叶える設計で人気を博しています。白亜の豪邸といった表現に代表されるクラシックでエレガントな住居を建てるならば、検討すべき選択肢の代表です。
参會堂
公式サイト:http://sankaido.com/
イタリアのメーカーとの協力で本格的な南欧風スタイルを実現
イタリア系の注文住宅で定評のある参會堂。依頼主の要望を最大限に活かし、予想以上の提案をしてくれると口コミでも評判です。イタリアの建築法人とパートナーシップを結んでおり、著名な建築家とのコラボや現地から直輸入の建材・家具の使用を実現しているので、本格的なヨーロピアンスタイルの住居が可能です。