東京23区の中でも西側に位置する世田谷区は、特別区の中でも広い面積を有しており、さらに人口規模も2020年11月1日時点で23区中最多の921,632人となっています。ただし、人口密度はそこまで高くなく、ゆったりとした住環境が得やすいという点は新生活を考えるうえで重要です。

交通網としては、東急田園都市線のほか、10路線ものコミュニティバスが運行されています。また、広いエリアをカバーできるよう官民一体でアクセス不便地域の解消に取り組んでいる点も特徴です。ただし、一部では依然として交通立地に不足があり、世田谷区で注文住宅を建てるのであれば自家用車の購入やガレージを検討することもひとつのポイントといえるでしょう。

たくさんの公園と緑豊かな自然に囲まれている

近所には若林公園があって、少し離れた場所には馬事公苑や硯公園など、複数の公園があります。国士舘大学の周りにも広々としたスペースが設置されており、週末や季節ごとに子連れで散歩したり、のんびりと過ごしたりするには適したエリアではないでしょうか。

住環境が整備されていて綺麗な街

世田谷区役所や大学の近くで暮らしていたせいか、家の周りの環境や設備が整えられていて綺麗な雰囲気の街でした。災害が発生した際は、どこに避難すれば良いのか定められていて、安心感もありました。歩道もきちんと整備されていて、緑もそれなりにあり、生活しやすい街だと思います。

自転車などがあれば利便性が高まる

私が暮らしている地域には大型スーパーや商業店舗があるものの、どこも家から歩いて10分はかかる場所にあり、普段は自転車を活用しています。最寄り駅としては豪徳寺駅となりますが、道中の交通の安全性を考えて、梅ヶ丘駅を使うことが大半です。交通については、ほかにも複数の選択肢があるので、状況に応じて使い分けています。

全体平均

平均725,049円／㎡（坪単価 約240万円）

世田谷区の平均地価は、2020年（令和2年）の基準地価によると約72万5千円／㎡となっており、住環境や人気を考えると23区内でも比較的コストパフォーマンスに優れているエリアといえそうです。また、世田谷区の特徴として、地価が高いエリアと安いエリアの価格差がそこまで大きくなく、全体的に安定しているという点も特徴です。

引用元：土地代データ(https://tochidai.info/tokyo/setagaya/)

引用元：土地代データ(https://tochidai.info/tokyo/setagaya/)

世田谷区では2020年11月時点で「二子玉川東地区市街地再開発事業」、「三軒茶屋・太子堂四丁目地区市街地再開発事業」、「野沢四丁目地区市街地再開発事業」といった複数の再開発事業が完了しており、都市機能・防災機能の向上や、健全な土地利用と住環境の整備が拡充されました。また、それにともなって新しい住民の受け入れ体制の強化にも取り組まれています

三軒茶屋

世田谷区の中央部に位置する三軒茶屋は、東急世田谷線・田園都市線の2線が走るエリアであり、世田谷区の中でも交通立地に優れている地域といえます。三軒茶屋は雰囲気の良いカフェやオシャレなショップが多く、レトロな空気感も楽しめるスポットとして、住みたい街に挙げる若者も少なくありません。また、大通りを外れると閑静な住宅街となっていることも特徴です。

桜新町

漫画「サザエさん」発祥の地として知られる桜新町は、長谷川町子美術館や人気キャラクターのモニュメントがあるなど、明るいまちづくりに取り組んでいるエリアです。渋谷駅から電車で10分程度という立地環境でありながら、地価が抑えられていて独身世帯や学生が多く暮らす街でもあります。夜間の人通りも多く、治安が比較的良いことも安心材料です。

二子玉川

二子玉川は世田谷区内でも比較的地価が高めのエリアであり、富裕層やセレブ、有名人が暮らす高級住宅街も点在しています。しかし、それだけ上品で治安の良いエリアともいえ、住環境や自然環境に優れていることもポイントです。再開発事業によって二子玉川駅周辺は商業施設が集まっており、電車だけでなくバスの交通網も発達しています。

治安

全体的にのどかで緑豊かな住宅街といった印象の世田谷区は、1人あたりの犯罪発生件数が低く、治安は比較的良いエリアといえるでしょう。人口が多いため、繁華街ではトラブルに発展する例もありますが、再開発にあわせて安全対策にも取り組まれており、正しく注意することで安心感を高められます。

交通の利便性

京王電鉄や東急電鉄、小田急電鉄など複数の路線が通っている一方、面積が広く地下鉄とJRがないため、場所によっては交通アクセスに不便を感じるかもしれません。しかし、電車の代わりにコミュニティバスの路線が充実しており、二子玉川駅からは羽田空港や成田空港へ向けた都市間バスも発着しています。

子育て

世田谷区は23区最多の人口に子育て環境が追いついておらず、かつては待機児童数が全国ワースト1の時期もありました。そこで、世田谷区はフィンランドの子育て政策を参考にした「世田谷版ネウボラ」という支援制度を設けて幅広い人のサポートに取り組み、2020年4月1日には待機児童ゼロが発表されました。